4つ爪チャックのバックプレートへの4穴割り出しはスキャンカットでPPシートテンプレートを切り出しました。
穴位置のマーカーの線が太かったので、ナイフでのハーフカットでやり直し、実質ケガキより細いライン、精度に不満なし。ポンチ打った後センターファインダーでボール盤上で穴位置決定のドリル堀り。
初めての試みだったので穴ひとつ開けるごとにボルトが通るか確認。スキャンカットはPCD穴位置決めに便利に使えます。
旧旋盤の台の材料を使います。100キロくらいあり捨てるとしても大変です。天板ビームが19ミリもあったり無駄にごつい作りで、入れ替える旋盤のサイズが80cm増し重量2倍以上ですがバイクのエンジンをフレーム強度部材と捉える考え方と同様、台の左右をつなぐのは旋盤本体というデザインにしたらかなり材料が余りました。
400キロを安全に吊る方法としてはエンジンクレーンですが、あいにくうちのは貸し出し中でチェーンブロック+単管やぐらとか考えましたが、QuickJackをクルマの下から引っ張り出して使いました。使うの久しぶりなのでバッテリーが終わってましたが、本来クルマを上げる道具だから、バイクの弱った古い14Ahバッテリーで十分。安定、安心。
台の上に載ったので下から覗くことが可能になり、異音がするギアボックスの不具合箇所が判明したので分解全バラ。ちびていた内径ブッシュとピンを交換しました。パーツとして売ってはいないのでこの旋盤自体で製作したんですけどね。
玉オイル口が何回試みても3ミリ玉のものしか届かないので改造して4ミリ玉で組みなおしました。
搬入時のオイル口は破損しており、暫定で叩きこんでおいた小玉のと入れ替えました。
異音が出ていたこの旋盤のギアボックスは給油の考え方が雑すぎるのでそうなるのも当然だわ、と分解再組立てで理解できました。左に紐を入れていますが、ギアボックス上端に隙間があるので、各部にオイル差すためにビニルチューブに通した綿紐を配置することにしました。
工業ミシンでのやり方です。ミシンいじったことなければこの発想は浮かばない。ただ、サラサラミシンオイルとねっとりギアオイルとは硬さが違うんで綿紐に浸みるまで時間がかかります。
普通にインバータで調速するだけでなく、緊急停止スイッチのときだけ急ブレーキ、ついでにそれと同じ働きをするペダルスイッチをつけることにしたりとかで配線は割と難産でしたが完成。制動抵抗もつけています。抵抗をインバーターにつなぐだけで特段設定せずともキュッと止まるようになります。通常停止はゆっくり止まったほうが制動抵抗の過熱も防げるし、機械負荷も軽減できるのでそちらの制動時間はたっぷりとっています。
動画の最後のほうで制御盤内に設置した制動抵抗がちらりと映ります。
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まだ台が未完成ですが、このままでも刃物台のナットやレバーをぐっと締めたりするときもグラグラすることはなく、剛性は問題なさそうです。