年末ごろは旋盤知識がさほどありませんでしたが、押し寄せるなにかのように機械を入れ替えることになりました。
まず4つ爪チャックで咥えたハブ、偏心させてセンターで穴を掘ろうとするとスライドにつっかえて回りません。それでドリル軸をオフセットするやつを作りました。
内径バイトホルダーを使おうとしたんですが、カラーの加工に失敗、
キー溝カッターに転用しました。
ただし、ツールポストの剛性が足りません。
重切削、例えば20ミリドリルとかですぐブレーカー落ちるので強化するためにインバーターと1kwモーターを購入しておうちでテスト。
パワーアップしました。
ですが、高温の切り子が送っている左手に当たりやけどしますので、本来ネジ切り用親ねじの自動送りを使うと、送り速度の調節するのにギアを交換しないといけないので実践的ではないな…
この頃同時進行でNCで動いていたミニフライスのXY送りをPCを使わずにパルスで送るように変更しました。
ふと旋盤の左端のギアのとこを見るとベッド下にうまいスペースが…
試運転良好。ステッピングモーターは高速でトルクがなくあっけなく脱調するものの切削には使えそう…
あと、赤玉のレバーでなく、サドルエプロンに正転逆転スイッチを付けたいな、シャフトを通せばいいのか…
と普通旋盤の構造を調べていたら、旋盤の知識が増えてきて、旋盤の良し悪しの判断がちょっとはわかるようになってきて、
首が細いから剛性不足なんだな、それから、インバーター三相モーターに変更しても、モーター調速では実変速メカでのトルクはでないわけで。それとGIBのネジ調整は煩雑だよな、テーパーGIBいいなあ。
なわけで床に降ろします…
代替機搬入。上の卓上旋盤の剛性、変速、トルクなどを改良するにはとてつもない時間手間がかかるなあ、ということがわかるだけの知識が蓄積されたタイミングでネットに中古が。卓上つーても6尺旋盤同等の幅のこれを欲しいと思ったら新品を注文するしかなく、注文しても何か月待ちになるんだか、ってのが日本です。生産に使うにはしょぼい、趣味で住宅の一角で使うにはデカすぎるってのが理由。よその国々では趣味方面の普及機扱いですけど。
三相1.5kwなのでインバーター化です。インバーター1号はいまいちしょぼいので2号を導入。
玉が無くなっている給油口。
そろそろ試してみるか。
突っ切りがアルミだとジャガイモをピーラーで剥くみたいに。従来機のインバーター化の後でも研ぎや送り、主軸回転速度等細心の最適化をしても切れるかどうか怪しかったS45Cが切削油無しでゴリゴリ切断可能でした。思った以上のトルクと剛性。
四角刃物台は使いにくいので、QCTPを装着するためTナットをトリミングしようとしたらミニフライスのZ軸のステッピングモーターを旋盤の自動送りに移植したままハンドルがないのでそこから作業。アルミ棒の突っ切りはこのため。
削ったがエンドミルが切れなくてガタガタの仕上がり。
ダイアモンドホイールを使って先端面を修正したエンドミル、XY移動だけならイケます。
4つ爪チャックをD1-4バックプレート(難あり)にインローでつけるべく切削。
旋盤入替えはいきなり降ってわいたイベントで、そのちょっと前にAXAシステムのホルダーなどをまとめて注文したのと、一つ大きいBXAシステムだと地味に値段も高いのでAXAサイズをキャリーオーバーしています。