Dejima Auto Tuning blog

古い逆輸入車をいじっています。コテコテすぎてクルマ関連業者さんにゆだねることができず、道具も使うスキルも充実してきました。2015年にサーキットでクラッシュしてからまだ補修ちゅう(中断している状態)作業するガレージと自宅が離れており、自宅を離れることができない状況になり、インドアでできるクルマの内装→ミシンや革漉き機、という流れです。

ガレージの電気をちゃんと考えてみました

これを読むと溶接機やプラズマのアンペアと入力電流の関係が少しわかるかも。

 

プラズマを50A機にしたあと、「ああこれは安全ブレーカー20Aに20Aケーブルだと配線容量が圧倒的に足りていないな」と

200V30Aを供給できる電気工事施工するハメに。

 

30Aが供給できるだけでフルパワーで切りつつエアーコンプレッサー稼働してもずっと大丈夫ってのにはちょっと足りていませんが、建物の配線容量的に限界です。従量電灯50A、メーターから分電盤までの線が8SQみたいなので60Aへのアップは電力会社に却下されると思います。

 

コンセントに単相220Vが来てる国での配線容量の上限を決めるのは端子容量で、ホームショップ向けの溶接機等などはNEMA 6-50に合わせてるようです。

 

日本だと30AのNEMA 6-30ですね。検索結果に違う形状が混ざってます。キッチンのIH調理器が最初はこれでしたが、

 

小型に移行しつつあるようです。

これはJIS独自形状なのだろうNEMA形状では見つからない。

 

で、プラズマの45A機ってのは220V30Aコンセントで使えることを狙って出力を決めてるわけです。70A機は50Aコンセント。

これは半自動やTIGにもあてはまり、半自動の170A機とTIGの200A機は30Aコンセントに合わせた結果。出力電圧は半自動が20V未満、TIGはそれより少し高いあたりです。プラズマはアーク距離で電圧が変わり80-130Vくらい。

交流TIGの場合6ミリ超のアルミを溶接するときにもうちょっとパワーが欲しいって人たちのための250-270A機が用意されています。こっちは小型トーチの上限がそのあたりなので、50Aコンセントならまだ余裕があるけれど小型トーチに不具合が生じない程度で抑えてるのかなあと。

コンセントとプラグを換えればいいのかというとそうでなく、通常の家屋の分電盤とコンセントを繋ぐ配線が30A大丈夫なのはキッチンのIH用だけだと思います。単線のVVFφ2.6の2線(空気中で32A)。壁掛けエアコン用は200VでもコンセントがNEMA 6-30のものはないから配線もφ2.0。NEMA 6-50で50Aを流すなら住宅分電盤への引き込み線に使うようなCV8mmになっちゃいます。出力を40A程度で絞って使うなら分電盤の2P2Aの30A安全ブレーカーからVVFφ2.6での工事が資材調達的にも現実的です。VVFは放熱がよくないと許容電流が落ちるので電線管やモールに入れずに裸で取り廻しが良いです。

 

…そうです。ちゃんと調べてみたらガレージのTIGも半自動も所要電流を満たさない20Aで繋げて15年使っていたのでこちらもやり直しだなと。出力上げる溶接はしないんですが。プラズマやTIGはブレーカーが上がらないまでもアークスタート等の成立に影響があったのかもしれません。半自動機から出ている電源線はどうみても30A通せる太さでない…

まとめ

200Vプラズマ機の出力を50A超で使いたい場合、住宅ガレージ工房だと家庭生活に支障を来さずってのも考慮するとなかなか大変な電気工事が必要になります。工事を回避し既存のコンセントで見込みがあるのはキッチンのIH用だけ。レンジの奥に潜んでる30Aコンセントを差し替え、現場工事用の延長キャプタイヤですかね、30Aケーブルはみかけないですが、なんにせよ家族からの苦情は不可避。