Dejima Auto Tuning blog

古い逆輸入車をいじっています。コテコテすぎてクルマ関連業者さんにゆだねることができず、道具も使うスキルも充実してきました。2015年にサーキットでクラッシュしてからまだ補修ちゅう(中断している状態)作業するガレージと自宅が離れており、自宅を離れることができない状況になり、インドアでできるクルマの内装→ミシンや革漉き機、という流れです。

もちもち革トート2号

1号肩かけタイプ。持ち手は平。次を作ります。持ち手が短く立体的なやつで。

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もちもち革トート1号

丸持ち手にしようとしたが、見ての通りσをひっくり返した形にしか縫えなくて延期した。

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丸手押さえ売ってるまま

 

針板と下送りを加工してみた。

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左が加工済

 

こういう風に収まる。

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丸持ち手押さえ改

縫う前にトリミングするか、縫ってからトリミングするか、漉き機につける縁落としアダプタの試作。


丸手押さえと革漉き機に縁落としアダプター presser foot for round handle / skiver edge trimmer adapter

 

で、縫ってみた持ち手、硬いな… 芯の硬さや太さもいろいろ考えないと。なわけでトート2号を作ることにしたのだけど、丸持ち手押さえでは縫わずに、

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L.L. Beanレザートート型の持ち手

芯無しで縫い代切り落とし無しの雑な感じは、作り手の腕の見せどころをスルーする行為なので、量産品でしか成立しないが、それが逆に良いような…

 

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内張り作って

 

ミシンは糸の太さと布の有無で使い分け。革針は切れるので布縫いには不向き。

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ロングベッドミシン

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ロングと同タイプの標準ベッドの糸切りミシンが細い糸で調整済だった

てなわけで、「革には腕ミシン」っていうけど、今回使いませんでした。腕ミシンなら丸持ち手用の針板沈め加工は楽だけど。

それとミシン数台あれば糸の太さ変えたとき調子変えずに使えます。

今回ロングベッドで下糸テンションがゆるゆるで調整したんですが、

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マイナス小ねじに斜めにしかドライバーが入らず

水平釜のボビンケース取れないやつは構造的に謎な面倒くささ。調整したあとは上下テンションについて縫ったあと糸を切らずにほどいて長さをかくにん

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ほどいた糸の長さが同じ

 

 下糸調子いじるのはボビンケース一体水平釜ではドライバーの先がネジの溝にまっすぐ入らずとても面倒です。「糸太さ変更しても下糸調子は変えずに上糸調子だけでイケる」ってのは「オラの経験値ならミシンなんてかんたん」アピールのデマかと。「下糸の太さは替えず上糸だけ替えるから下糸調子はいじらない」ってのも同類、というかそれで上も下も表になるシチュエーションを無視して片面は細い糸かよ!って思う。

 

あ、自分用ではないです。ジェンダー的決めつけは良くない、という声が大きくなってきているこのごろですが。このファンシーカラーもちもち革とはベクトルが違うコテコテ装飾要素てんこもりのウォレットなども自分で持つことも作ることもないです。あれはゴスロリのレースやフリルのオトコ版的位置づけと思いますが間違ってますかね。