Dejima Auto Tuning blog

古い逆輸入車をいじっています。コテコテすぎてクルマ関連業者さんにゆだねることができず、道具も使うスキルも充実してきました。2015年にサーキットでクラッシュしてからまだ補修ちゅう(中断している状態)作業するガレージと自宅が離れており、自宅を離れることができない状況になり、インドアでできるクルマの内装→ミシンや革漉き機、という流れです。

エアプレニッシングハンマーを製作

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エアプレニッシングハンマー

こういうものです。一つ前の記事でシュリンカーで凸にした板のガタガタを均しています。ボール盤に取付けてるのはガッチリかつ位置調整が容易なのと、専用にスタンドを作るより近道で、場所が節約できるのも。

 

ハンマーは実際のとこ、エアチゼル、割と力がなくてごく安いやつ。チゼルのビットは使用せず、フラットラウンドビットを別途購入、ハンマーのレバーではオンオフせず、フットペダル経由でエアーを供給。このほかエアーホース8ミリやフィッティング、カプラなども調達。

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エアチゼルとラウンドビット、エアペダル

ロアーアンビルのRは均したい鉄板のRに近いものを使用します。旋盤で削ったけど、いまんとこ3つだけ。ベースも含め、S45Cのφ32棒です。

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ロアーアンビルとベース

ベースを造作しボール盤に固定できるよう。

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ロアーアンビルベース固定

ハンマーの固定はφ48のセットカラーとt=5の鉄板、35mm角パイプt=3.2を溶接タップでM12ボルトにてボール盤テーブル上から固定。丸テーブルは旋回できるので、ロアーアンビルの交換もすぐできます。

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エアハンマー固定

溶接ビード削ったあとの均しも可能です。両手で持てるサイズであれば。撃つとこは両面に556など割と早く揮発してしまうような潤滑油をつけてやり、エアー圧は低めギリギリあたりを基本に使います。うちのエアーコンプレッサーは100Vの1000w、38Lですが、エアー消費は少なく永遠に継続できます。聴力保護イヤーマフ必須です。騒音に制限のある作業場ではつらいでしょう。工具では一番大きい音出すグループに入る。

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フェンダー溶接後の均し

逆にクルマから取れない部分でも、エアプレニッシングハンマーとロアーダイをC字型のフレームに付けて、手持ちで均すことも可能です、両面から攻めることができる場所に限りますが。

 

フトコロの深いシュリンカーストレッチャーみたいに作るの手間じゃないし、使う材料も廉価な割に作業効率を上げてくれるよい道具です。