雨ざらしで大丈夫か?というといろいろあります。ただイタ車だから弱いわけでもないです。うちは塩分含んだ雨が降るときがあるのでスチールや銅は結構やられますが、ネジくらいしか錆びるとこがないこのバイクは向いているかも。固有の弱点としては
- ガソリンタンク補給キャップに進入した雨が流れ落ちる内部パイプが詰まると溜まった雨がタンク内に流入する
- イグニッションキーの接点に緑青が噴く
- コネクタの錫めっき端子も粉を噴き導通不良になりやすい
今回の不動は、雨降ったあとエンジンかからず、ってのは何度もあって、JAFでジャンプスタートを試みるも10秒であきらめる。セルの回り方がちっとも違わないんで。
その後スターターモーターリレー、プラグ、バッテリー交換とかやってもダメなので歳も押し迫った日にガレージに移動。駐輪場だと変人と思われるし寒いし無理。
予備の配線ハーネスに交換します。火花が弱いから、コイル配線をぬいたり差したりするとそれだけでジジジジっていったので被覆内に水が入ってリークしてます。
ぬくのは割と大変。やっぱコップ半分くらい水が落ちてきました。通すのも大変。
スロットル下のラバーインシュレータ―もひび割れてたので交換しました。2セットめなんですが劣化というより、別車種のタンクがエアクリーナーボックスに乗っかってる状態になっていたので、無理な力がそれに掛かって裂けるようです。
リヤフレームを外してるのは、交換するためです。寄る年波に勝てず、左に立ちごけするとマフラーがなくペタンと寝てしまったところから起こすのにつかむところがなかった、シングルシート用リヤフレームを普通のに交換し、グラブバーを設置します。
アルミ素地のがシングルシート仕様。
下側二本の取付が合わないので溶接しました。
角度はフレーム下側につけるフェンダーというか底板というかの前端がガソリンタンク下端のトレーになっていて、そこのネジ穴を合すと自動的に決まりました。
ストックの配線ハーネスが無事かどうか不明なのでバイクの上に乗っけたままコネクタをつないでスローエアースクリューを開け気味にしたら始動できました。いったんはインジェクタコネクタをぬいてスロットル全開でセルを回して燃焼室の生ガスを排出しないとダメなのはこのエンジンでは結構みんなやってる作業。
タンクブラケットとリヤフレームとタンクが同じ車種のものなのでエアクリボックスにもう当たらないはずです。下の錆びてるのは搭載位置が2cmくらい低かった。
このエンジンを搭載しているバイクはどれもタンク下の整備が頻繁に入るので、ネジ二本抜くだけでタンクをチルトアップできる構造になってるのですが、ハンドルライザーに当たってそれができません。本来トップブリッジ下クリップオンハンドルなので。
プルバックがなければ当たらないんですが、姿勢の問題よりカウルスクリーンとの干渉トリミングとの兼ね合いでこうしていました。それと、フォーク一式もスズキに変更していて、このテのバイクとしては異例のハンドル切れ角なのもあり。
ブラケットは合わないので切り貼りしています。ハンドルライザーまっすぐなものに変更し、チルトアップができるようにしたほうが今後楽になると思います。
ヘッドライト+カウルはバックミラー取付ネジ4本だけでずっと乗ってるんで、配線ハーネスのメーターヘッドライト上あたりでの取り回しを改善しようとしましたが、ハーネスとカウルヘッドライトの機種が違うのでハーネスがカウルとヘッドライト裏に挟まってネジが絶対届かないことがわかり、フレームとカウルと同機種の配線ハーネスに交換する予定です。同じエンジンなのにハーネス取り回しから全然違うんです。配線末端につくセンサやコネクタ、リレー等は同じなのにそこはそうなのかってくらい。
ハーネス内に水が入り電気がリークしてたのも無理な取り回しをして被覆が裂けたからですしね。
普段はなんもメンテしたくないのでやるときはいっぺんに片づけてしまいます。