Dejima Auto Tuning blog

古い逆輸入車をいじっています。コテコテすぎてクルマ関連業者さんにゆだねることができず、道具も使うスキルも充実してきました。2015年にサーキットでクラッシュしてからまだ補修ちゅう(中断している状態)作業するガレージと自宅が離れており、自宅を離れることができない状況になり、インドアでできるクルマの内装→ミシンや革漉き機、という流れです。

革漉き機とミシンを整備・整理する

「整理」は手放すことを指します。

古いFortuna>現行TA KING TK-802BKは明確、調色を試みたけれどFortuna純正色にならなかったペイント、1年以上放置していたけど塗装して組んだ。

Fortunaを一機塗装

この塗装したFortunaとTK-802は売却の予定です。

 

続いてミシン。2年くらい前からTSC-441クローンの革ミシン用の革新的部品が世に出ました。具体的には幅狭スロットと下送り・フィードドッグ。23番LRが最細だと思われている441用794針に21番Sが存在してることがわかり、

最小ロットの100本を入手してから1年、針だけどんなもんか使ってみてよさげなら幅狭スロットと下送り・フィードドッグを買うべ、

縫ってみると悪くない、むしろ平ミシンより優れている点が結構ある。針は長い分同じ太さの普通ミシン用よりしなりまくって針板直撃はあまりない(ある)

 

買うつもりだったパーツは手持ちのパーツを改造して作りました。

スロット切り出しにプラズマCNCも使ってます。

見た目以上にすごかった。モチモチ系シュリンク革が5番糸に調子を合わせた441ミシンで縫える、というレベルでなく、普通の総合送りよりキレイな縫い目、外押えがしっかり踏み付けるので取り回しも楽。

5番糸での縫製は総合送り平ミシンと比べて弱点はほぼない。

レバーユニットがモーター制御箱と一緒に振動して回転数もブルブルするのでユニットを台上に移設した

 

441クローンミシンはサンドバッグばかり縫っていたロングベッド平ミシンの後継に。手放すにあたり整備にじっくり半日かけて納得の仕上がり。「ずばりこのミシンのマニュアル」が無く、目標寸法やタイミングマークの場所、調整時に緩めるネジ位置などがわかりにくかった。5番糸5ミリ厚5ミリピッチくらいに最適化しましたが8番20番糸のほうが得意なのではないかと思います。ボンディングのせいで張りがあるビニモMBT5番を下糸に使うのもギリギリ。

漉き機よりこっちのミシンのほうがもっと発送は無理ですので近場で欲しい人いないでしょうかね。場所はランタンの福山と仲がパレードしたルートのすぐ脇です。居なければらくらく家財便指定で売却することになります。ロングベッドはミシン台の穴加工寸法が普通と違いますし、台ごとで。リミサーボXC-Gの200VあるいはXC-Eの100Vとセット、ミシンと台だけ販売でもOK。
漉き機2台とミシン1台、それぞれ価格を決めたらBASEショップで販売します。

【更新】15年使った洗濯乾燥機給水ソレノイドバルブパッキンの交換

サンヨーAQ3000です。給水のうち、オゾン発生アクアループ時の給水だけちょぼちょぼすぎてエラー停止してしまう。洗剤トレー経由の洗濯やすすぎ直接流入経路は普通。

 

ってのがひと月以上前に起きて一時停止再スタートを2度やると乾燥まで終わるんですが、それだとちょっとすすぎが弱いかも。実際観察すると最後のすすぎ時以外の貯水量が少ない。溜まってるので排水バルブに洗濯ものに混入されたなにかがひっかかり止まらなくなってるとかではない

 

いよいよ新しいの買うか…の前にググってみたら給水ソレノイドバルブってのの内部ゴムの破損らしい。症状はいろいろですが、上記のうち症状からの予想では5つあるバルブのうち1枚の調子が悪そう。

 

古い機械でパーツ入手できないし新たな情報などないんだろうなと思ってましたが、そのソレノイドバルブ自体はメーカー横断的に使われているせいで今になって社外品供給されるようになり、それが15年前のサンヨーにも付く、

 

てのがわかってからまだ1年くらい。amazonで注文し中国から届きます。届く前にバラシて現状確認ってのはしない。バラシは面倒、一度で済ませたい

洗濯と水無しエアーウォッシュとして使ってる人はまだ居ても、うちのみたいにずっと洗濯乾燥で回してるサンヨーはもうほぼないだろうな。

 

バラシ。配線はこの画像を残したけど抜かずつながったまま。ホースを外し、バルブ機構だけ取りました。ネジはすべていじり止め無しのT20でした。センターの4本はいいけど、左右はソレノイドの黒いとこと干渉しないロングがいいのでは。


予想通り1枚だけ破れてました。グレーのパーツに接着したみたいに剥がしにくくなってます。グレーの奥にオレンジのパーツが見えますがシリコン製パッキンで劣化はしてないようです抜くときラジオペンチでセンターのプラパーツを掴むと破壊する可能性があるため触らずにいたほうが良いかと。ここで可動するのはシリコンラバーだけです。

 

届きました。同じものではないけど似ている。機能すればよいのだが、ダメならいよいよ機械寿命です。

ラバーとリムの固定に使っているポッチの数が1つと2つ。

そして、プランジャーをグレーのパーツに収めたとき、もとの状態は面一だったのに0.5ミリほど出っ張っています。

 

そのまま機械に戻して洗濯し、給水の様子を観察します。このソレノイドバルブ1つの不良ではすすぎの終わりころ水嵩を2回増すシーケンスのときに給水ができないだけだったようですがそれは起こらず復活修理完了。まあエラーで止まっていただけで、それが洗濯仕上がりの質を低下していた、というほどの故障ではなかったようで、エラーが起こらなくなり、回し始めて乾燥まで放置できる普通の状態になったと。

 

まあでもこのラバー4枚は結構劣化していたので他の寿命も尽きる寸前だったように思います。

そして前回の乾燥エアー経路の徹底清掃から2年経ってますが、今回はいじりませんでした、乾燥機能に問題を感じていないので。

Hyperthermのトーチを中華プラズマにつなげて使う

単純な作業だけど、Hyperthermと中国製とはグレードが違いすぎてこんなことして大丈夫なのかと戸惑う。トーチはHypertherm、ただしうちのは30A機なので中国製50Aプラズマカッターにつなげるというケチなことをやります。いまさら日本でHyperthermの機械を買うのは現実的じゃない。欧米だとHyperthermのアフター網はパナソニック(溶接でなくて家電のほう)の修理拠点並みの密度であるのに対し本邦では支社は無いし代理店もしょぼい。Hyperthermなど海外標準機の会社は問屋縛りで国内市場を独占しているガラパゴス企業が沈没して焼野原になってから進出するんでしょう。

 

案の定というか作業終わって試運転したときは全く作動せず、今まで使っていたトーチをつなげても作動せず1日目終了。

翌日原因を探るためテスタで導通調べながらスイッチを押し、基板実装コネクタに挿してるハウジング内端子のカシメで配線が切れてました。端子カシメが強すぎて導線がほぼ切れてしまってるってのは中国製でときどき遭遇する、自分がやったカシメでもときどき笑

なんでこんなことしてるのかというと、発端はこのHypertherm Powermax45のノズル・シールド一式が去年まで使っていたPowermax30に付くことに気づいたから。

 

円錐のシールドがノズル先端の電気的短絡をほぼ防止してくれるので、アーク途切れが起こりにくいんです。左のセットが今まで使っていた30用でノズルが露出しており、ここにスパッタが付着蓄積します。

これまで使っていたTrafimetタイプトーチも同様にノズルが露出しているうえに、Hyperthermよりアークが途切れやすい。

ハンドトーチとして売ってる状態がこれ、つまりガイドでノズル先端を浮かせておかないとカットが途切れてしまうわけ。

CNCならワークにあたらないでしょ?それがカットして溶融したスパッタの跳ね返りやちょっと前に切ったときのカスなどにつまづくことがあるのはしおれる。アーク途切れはぜったい回避したい。

このトーチではシールド付き消耗品は選べないので、Hyperthermの製品に舞い戻るわけです。

 

【追記】T45マシントーチヘッドを購入して交換

そしてすぐに気づく、Powermax30のトーチケーブルは30A前提の設計で45Aヘッドを付けても電気もエアーも損失が起きてる。

ホースは内径外径6から8に(内径4から5)、電極ケーブルは5.5SQに、パイロットアークケーブルはS45トーチケーブルの電極ケーブルだった1.25SQくらいの線に交換。

ホース内径を狭めてしまうニップルはすべて排除してクイック配管にした。

線の太さがバラバラすぎるから直はんだつけから極細端子カシメまでいろんな方法で接続。空圧のフィッティングが大変、日本の圧力配管規格は不本意にインチをずっと脱却できない都合で、各社が勝手な継手を作って売ってる。

配線終わったつもりで接続して電源SW投入したらプラズマアークが出た…トーチの安全マイクロスイッチの配線にCNCリレーからの線をかますの忘れてたのでNC状態でしたとさ。

偶発的に出たそのアークの勢いがホースや配線を太くする前とはダンチ、と感じました。やってよかった作業。

 

配線図を手書きする

配線どうすればいいのかが頭のなかでまとまらず、書きだしてもなかなかうまくいかず。ボケ防止のため手書きをもっとやったほうがいいかもしれない。

手書き

ユーロコネクタのプラズマトーチのピン配置はいろいろ。CNCプラズマテーブルにはマシントーチを付けて、CNCコントロールリレーで外部スイッチ作動させているが、スイッチでトリガするハンドトーチに繋ぎ替えてそのまま切断できるように配線を変更しようと。

 

パナソニックコネクトのトーチで比べると上のカーブド型がハンドトーチでサムスイッチが付いてる。この国の産業機械は地獄だな。もともと時代遅れなのに加え、10年くらいR&Dが停滞してこの分野から撤退する気まんまんなのかと思ってしまいます。

プラズマ本体のカバーを外し、トーチコネクタに端子を挿入する作業および、


プラズマTHCにフォトアイソレータ電圧デバイダを収める工作を。いままでそれ無しでTHC基板を運用していましたが事故で壊しました。THC基板を買ったときはこのデバイスは売られていなかったことから、壊した責任はメーカーさんにもあるから、無償で頂きました。

冷却ルーバーに配線を通してますがちゃんとCPCコネクタ付けようかな…

 

マキタメタルシャーJS1600替えブレードとシム

よくみると上シャーブレードにシムワッシャーが一枚ついてますが…

 

パッケージ裏

適正ブレードクリアランスは0.1-0.2ミリ。これは本体の説明書には出荷時に隙間調整してあるのでワッシャーは付いていたものを必ず戻して組付けろとしか書いておらず、この替えブレードの裏の印刷にしか載っていない情報。シムワッシャーは上刃だけ。下刃にかましてはいけない。「図の場合は3枚」と書いてますがパッケージには一枚しか入ってないようで。本体から刃を外すと2枚かましてある前提のようです。

マキタってだいたいユーザーに雑ですよね。日本の電動工具屋全般のスタンダードともいえる。

マキタはweb商品カタログの分類も雑だし。充電工具トップブランドと思っていましたが、このごろはMilwaukeeやDEWALTに負けてる感じ。

 

まとめ

適正ブレードクリアランスは0.1-0.2ミリ 大切なことなので二度書きました

 

ガレージの電気をちゃんと考えてみました

これを読むと溶接機やプラズマのアンペアと入力電流の関係が少しわかるかも。

 

プラズマを50A機にしたあと、「ああこれは安全ブレーカー20Aに20Aケーブルだと配線容量が圧倒的に足りていないな」と

200V30Aを供給できる電気工事施工するハメに。

 

30Aが供給できるだけでフルパワーで切りつつエアーコンプレッサー稼働してもずっと大丈夫ってのにはちょっと足りていませんが、建物の配線容量的に限界です。従量電灯50A、メーターから分電盤までの線が8SQみたいなので60Aへのアップは電力会社に却下されると思います。

 

コンセントに単相220Vが来てる国での配線容量の上限を決めるのは端子容量で、ホームショップ向けの溶接機等などはNEMA 6-50に合わせてるようです。

 

日本だと30AのNEMA 6-30ですね。検索結果に違う形状が混ざってます。キッチンのIH調理器が最初はこれでしたが、

 

小型に移行しつつあるようです。

これはJIS独自形状なのだろうNEMA形状では見つからない。

 

で、プラズマの45A機ってのは220V30Aコンセントで使えることを狙って出力を決めてるわけです。70A機は50Aコンセント。

これは半自動やTIGにもあてはまり、半自動の170A機とTIGの200A機は30Aコンセントに合わせた結果。出力電圧は半自動が20V未満、TIGはそれより少し高いあたりです。プラズマはアーク距離で電圧が変わり80-130Vくらい。

交流TIGの場合6ミリ超のアルミを溶接するときにもうちょっとパワーが欲しいって人たちのための250-270A機が用意されています。こっちは小型トーチの上限がそのあたりなので、50Aコンセントならまだ余裕があるけれど小型トーチに不具合が生じない程度で抑えてるのかなあと。

コンセントとプラグを換えればいいのかというとそうでなく、通常の家屋の分電盤とコンセントを繋ぐ配線が30A大丈夫なのはキッチンのIH用だけだと思います。単線のVVFφ2.6の2線(空気中で32A)。壁掛けエアコン用は200VでもコンセントがNEMA 6-30のものはないから配線もφ2.0。NEMA 6-50で50Aを流すなら住宅分電盤への引き込み線に使うようなCV8mmになっちゃいます。出力を40A程度で絞って使うなら分電盤の2P2Aの30A安全ブレーカーからVVFφ2.6での工事が資材調達的にも現実的です。VVFは放熱がよくないと許容電流が落ちるので電線管やモールに入れずに裸で取り廻しが良いです。

 

…そうです。ちゃんと調べてみたらガレージのTIGも半自動も所要電流を満たさない20Aで繋げて15年使っていたのでこちらもやり直しだなと。出力上げる溶接はしないんですが。プラズマやTIGはブレーカーが上がらないまでもアークスタート等の成立に影響があったのかもしれません。半自動機から出ている電源線はどうみても30A通せる太さでない…

まとめ

200Vプラズマ機の出力を50A超で使いたい場合、住宅ガレージ工房だと家庭生活に支障を来さずってのも考慮するとなかなか大変な電気工事が必要になります。工事を回避し既存のコンセントで見込みがあるのはキッチンのIH用だけ。レンジの奥に潜んでる30Aコンセントを差し替え、現場工事用の延長キャプタイヤですかね、30Aケーブルはみかけないですが、なんにせよ家族からの苦情は不可避。

プラズマカッターの整備

50A能力のプラズマはカット電圧100Vくらいなので単純計算で200V25A以上電気食います、ただしノズル⇔ワーク間距離が3ミリより離れると電流そのままを維持するため150Vとかに上がるのでもう30A。熱でロスする分も考慮すると40Aブレーカーで、となる。

ちなみに20A安全ブレーカーにφ2.0VVFでは電流上げるとブレーカーが上がりました。

 

屋内配線に普通に使用する電線で一番太いのが単線φ2.6、これの2芯露出配線で32A。電線管に入れると熱がこもるので露出。これ以上太くするのもどうか、プラズマの後ろから出てる電源コードの太さ自体3SQ、こちらの許容電流もおよそ30A。

てなわけで分電盤の安全ブレーカーを30Aにして、NCでしか切らないので30Aを超えるのは一瞬、モーターの起動電流みたいなもの。

 

工事終了、これ以上頑張ると工事費いくらかかるか。

しかし電気工事費より本体が安いだけにいろいろある。パイロットアークが飛びにくいし、直後に途切れる…おかしい原因は… 高圧DCケーブル+がパワトラのヒートシンクの角に擦れてわずかにリークしてたようでカバー内側にすすが付いていましたので燃えにくいもので絶縁しておきました。ケーブル自体交換するのは、ちゃんと使用に耐えるものなのか試用期間を終えてから。

マシントーチに交換します。長すぎるエクステンションは短縮加工しました。旋盤でネジ。

ノズルのキャップを見てください、黒いのは熱可塑性樹脂でハンドトーチにつけていたほうはすでに溶けています。絶対おかしいやろ…と探してみたら先端がセラミック交換式になってるものがありました。根本側はセラミックなのかベークライトなのかわかりませんが、溶けそうには見えない。

 

そして電極とノズル形状も良し悪しがあるようですが、上述配線リークが主原因だったかもしれないので、これは本当に悪いものがあるのか判断できたらいつか紹介します。